2025.06.23

ペットの脱水サイン、知っていますか?

〜季節の変わり目に見直したい、水分補給と健康管理〜

気温や湿度が一気に高まる6月。
人間でも体調を崩しやすいこの季節、実は犬や猫も、水分バランスの乱れ=脱水が起きやすい時期です。

脱水は放っておくと命に関わることもある重大な健康トラブル。
しかし、その初期サインはとても見逃されやすいのです。

「ちゃんと水は置いてあるのに」「元気そうに見えるけど…」
そんなときこそ要注意。この記事では、脱水の危険性と早期発見のコツ、水分補給の工夫について詳しくご紹介します。

ペットの脱水はなぜ危険?

体の約60〜70%は水分で構成されています。この水分は、血液やリンパ液として体中をめぐり、酸素や栄養を運び、老廃物を排出し、体温を調節し、あらゆる生命活動を支えています。

そのため、わずかな水分不足でも、

  • 消化機能の低下

  • 血液の濃縮

  • 腎臓の負担増

  • 体温調整不良

など、体に大きなダメージを与えることがあります。

特に、体が小さく、体内の水分バランスが崩れやすい子犬・子猫や、腎臓や循環器に不安のある高齢ペットは、脱水が命に関わるケースもあるため、日頃のケアが欠かせません。

ペットの脱水が引き起こす健康リスク

健康リスク 内容
腎機能の低下 水分不足が腎臓に負担をかけ、慢性腎疾患を悪化させることも。
便秘・食欲不振 腸の動きが鈍くなり、消化不良や食欲低下につながります。
熱中症 脱水と高体温が同時に進行し、非常に危険な状態になります。
循環不全 血流が悪くなり、全身に十分な酸素や栄養が届きにくくなります。