2023.09.28

春に注意したいトラブル!ペットの花粉症、抜け毛対策!

春にペットの花粉症と抜け毛対策!

犬と猫にもある「花粉症」

犬や猫にも花粉症が存在し、特定の花粉や植物のアレルゲンに対して過敏に反応することがあります。この症状は一般的に「犬や猫のアレルギー性鼻炎」または「アトピー性皮膚炎」と呼ばれます。

 

ペットの花粉の症状

 

犬や猫の花粉症の症状は人間の花粉症と類似しており、次のようなものが含まれます:

・くしゃみや鼻水

・目のかゆみや充血 

・くすぐりや耳のかゆみ

・皮膚のかゆみや湿疹

・舐めることやかむことが増える

 

診断と治療は獣医師によって行われます。獣医師はアレルギーの原因を特定し、適切な治療法を提供します。治療法には抗ヒスタミン薬、食事療法、アレルギー専用の皮膚ケアなどが含まれます。

犬や猫の花粉症の症状がある場合、獣医師と相談して適切な対処法を見つけることが大切です。

 

「季節ごとの脱毛期、被毛の衣替え」

犬も猫も年に2回、春と秋に換毛期が訪れます。春の換毛期では、冬の暖かい被毛をすっきりと脱ぎ捨て、秋の換毛期では、古くなった夏毛を抜きながら保温性の高い冬毛を生やします。これにより、体毛が季節ごとの気温や湿度の変化に適応するのです。

被毛の種類に注目すると、犬と猫の被毛は大きく2つのタイプに分かれます。一つは「ダブルコート」タイプで、オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の2層からなります。もう一方は「シングルコート」タイプで、アンダーコートを持たない特徴があります。

換毛期は主にダブルコートの品種に見られます。

 

「異なる被毛タイプを持つ犬種・猫種と換毛の特性」


ダブルコートの犬種

  • 長毛: ゴールデンレトリバー、シェトランドシープドッグ、ポメラニアン、チワワ、ダックスフント、キャバリア、コリーなどが含まれます。

  • 短毛: ジャックラッセルテリア、柴犬、秋田犬、ウエルシュコーギー、シベリアンハスキー、フレンチブルドッグなどが挙げられます。

シングルコートの犬種

  • 長毛: プードル、ヨークシャーテリア、パピヨン、マルチーズなどが該当します。

  • 短毛: グレーハウンド、ミニチュアピンシャー、グレートデンなどが含まれます。


ダブルコートの猫種

  • スコティッシュ・フォールド、アメリカンショートヘア、ロシアンブルー

シングルコートの猫種

  • ターキッシュアンゴラ、シャム、ソマリ


シングルコートの犬種は通常換毛期を経験しませんが、普段の被毛の生え変わりはあり、完全に抜け毛がないわけではありません。また、ダブルコートである一部の犬種、例えばシュナウザーの中には、換毛をほとんど経験しないものも存在します。 

 

『花粉と抜け毛対策』

①こまめなブラッシング

散歩から帰ってきたら、すぐに体についた花粉を取り除きましょう。濡らしたタオルやウェットティッシュを使って軽く拭いたり、グルーミング用スプレーを吹きかけてからブラッシングすることで、花粉を効果的に除去できます。

換毛期では、1日に1回を目安に、通常より頻繁にブラッシングを行うことが大切です。これを続けることで、ペットの健康状態を確認できるだけでなく、猫の場合には「毛球症」を予防するのにも役立ちます。ペットの状態に合わせてこまめなブラッシングを心がけましょう。

 

ブラッシングは地肌から毛先に向かって、しっかりと行う必要があります。特に、抜け毛の問題となるアンダーコートは、トップコートよりも短く、柔らかく、かつ細い毛で、被毛の内側に生えているため、表面だけを軽くブラッシングするだけでは十分に取り除けません。そのため、ダブルコートを持つ犬には、アンダーコート専用のブラシを使用して、アンダーコートの抜け毛をしっかりと取り除くことがおすすめです。

さらに、スリッカータイプ、コームタイプ、獣毛ブラシ、ラバーブラシ、グローブブラシなど、多種多様なブラシのタイプが存在します。ペットの被毛や皮膚の状態、性格に応じて、最適なブラシを選ぶことが大切です。ただし、注意点として、いかなる場面でもブラッシングを行う際には、力加減に気を付けましょう。動物の皮膚は人間の赤ちゃんのようにデリケートですので、優しく行うことが重要です。



②シャンプー

花粉や抜け毛を取り除き、汚れを洗い流す最良の方法はシャンプーです。ブラッシングでは完全に取り除けない花粉もあるため、シャンプーは効果的です。特に、手足や顔周りを重点的に洗ってあげることが良いでしょう。

ただし、頻繁なシャンプーは犬の皮膚に負担をかける可能性があるため、保湿効果の高いシャンプーを選んで使用することが安心です。


服を着せる

抜け毛が特に多い季節や気になるときに、服を動物に着せるという方法がありますが、これは常に行う必要はありません。ただし、個々の動物によっては嫌がる場合や、皮膚トラブルを引き起こす可能性があるため、動物の状態を慎重に観察してから使用してください。また、服を使用する場合でも、こまめに取り換えて清潔に保つことが非常に重要です。


④こまめな掃除

抜け毛がたまらないようにするためには、定期的な掃除が欠かせません。時間が経つと、抜け毛は部屋の隅やカーペットの奥など、掃除が難しい場所に移動することがあります。そのため、頻繁に使用する掃除道具を手の届く場所に置いておき、必要な時にすぐに使えるようにしておくことが重要です。

また、見えにくい場所や手の届きにくい場所も、定期的に掃除することが必要です。大きな家具の周り、風通しが悪い場所、部屋の隅、窓のサッシ、ソファ、床など、抜け毛がたまりやすい場所に特に注意を払いましょう。

 


まとめ

花粉対策や抜け毛対策は、日頃から注意深く管理することで、ペットの健康を保つことができます。ちょっとした抜け毛の変化や花粉のアレルギー反応が、ペットの精神状態や健康に大きな影響を与えることがあります。

飼い主が日頃からペットの健康状態を把握しておくことは、ペットが健康で長寿を享受するための重要な秘訣の一つでしょう。

 

 

 

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