猫も梅雨バテする?今すぐ見直したい、じめじめ季節の健康ケア
梅雨と猫のストレス:静かに忍び寄る不調に注意
6月。雨が続き、湿気がこもる季節がやってきました☔
私たち人間もなんとなく気分が沈んだり、体がだるく感じたりすることが増えるこの時期。実は猫たちも、梅雨特有の環境変化にストレスを感じていることをご存じでしょうか?
静かに、けれど確実に忍び寄る梅雨のストレス。
今回は、猫に起きやすい不調とその対策についてご紹介します。
梅雨が猫に与える3つのストレス要因
① 湿気と温度の変化
湿度が高くなると、猫の被毛や皮膚に熱がこもりやすくなります。
結果として、皮膚炎や被毛トラブルのリスクが高まるほか、なんとなく体が重く感じて元気がなくなることも。
② 気圧の低下
梅雨時は気圧の変化が激しく、自律神経が乱れやすくなるのは猫も同じ。
いつもより眠りが浅かったり、逆に寝すぎたりすることもあります。
③ 運動不足と退屈
雨が続くと窓辺に出られなかったり、空気の重さで活動量が落ちたり。
刺激の少ない日々が続くと、ストレスがたまりやすく、問題行動(過剰グルーミング、隠れる、攻撃的になるなど)につながることも。
🐱 こんなサインは見逃さないで
梅雨時の猫は、目立った症状を出さずに不調を感じていることがあります。
以下のような変化に気づいたら、ちょっと注意してみてください。
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食欲が落ちた・ムラがある
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ずっと寝ていて動かない or 逆に落ち着きがない
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グルーミングの時間が極端に長い・毛をむしっている
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トイレの回数や様子に変化がある
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急に甘えん坊になる or 触れられるのを嫌がる
梅雨は“隠れた体調不良”にも注意!🚨
気圧や湿度の影響で、自律神経や免疫バランスが乱れやすい梅雨。
この時期に特に注意したいのが、**「尿石症」と「皮膚病」**です。
● 尿石症(下部尿路疾患)
湿度が高いと飲水量が減りがち。
活動量も下がってトイレを我慢してしまうことで、膀胱内に結晶や結石ができやすくなります。
こんなサインに注意!
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トイレの回数が増えた/減った
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排尿時に鳴く、我慢している様子がある
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少量ずつしかおしっこが出ていない
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血尿やトイレ以外での粗相がある
重症化すると命に関わることもあるため、早期の気づきが重要です。
ウェットフードの活用や飲水ポイントの増設など、飲水量アップの工夫がカギになります。
● 皮膚病(湿疹・真菌感染・ノミダニ由来の皮膚炎)
ジメジメした空気は、皮膚のバリア機能を低下させ、カビや雑菌の温床に。
特に長毛種や、換毛がうまくいっていない子は要注意です。
見逃しやすい初期サイン
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体を頻繁にかく・舐める・噛む
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フケが目立つ、赤みがある
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毛がごっそり抜けた場所がある
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かゆがって落ち着かない
日頃からのブラッシングと皮膚チェックで早期発見を。
症状が見られる場合は、自己判断せず獣医師の診察を受けましょう。
梅雨を快適に乗り切るヒント
◆ 室内の環境を整える
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除湿器やエアコンで湿度を50〜60%に保つ
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カビ・ダニ対策のため、こまめな掃除と換気を
◆ リラックスできるスペースを用意
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静かで落ち着ける場所にお気に入りのベッドや毛布を配置
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いつもの匂いがあることで安心感アップ
◆ 五感を刺激する遊び時間を
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窓の外が見えない日は、おもちゃや知育アイテムで室内でも刺激を
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飼い主とのふれあいも、猫にとって大切な安心材料です
◆ 被毛・皮膚ケアも忘れずに
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ブラッシングで湿気によるムレを防ぐ
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必要に応じてシャンプーやスキンケア製品も活用を
📝 まとめ
梅雨は猫にとって、目に見えにくいストレスがたまりやすく、体の不調も起きやすい季節です。
ちょっとしたサインに気づいてあげることで、深刻な病気を未然に防ぐことができます。
この時期こそ、猫の“いつも”を見守りながら、心と体の健康を支える環境づくりを意識してみましょう。